かぼちゃエンゼルくらぶ
エンゼルくらぶって?
かぼちゃの花では「LOHAS」がテーマ。かぼちゃエンゼルくらぶとは、皆様に快適で豊かな日々を過ごしていただこうと、悠々美的な暮らしのお勧めをしている活動です。時々季刊誌を発行しています。みなさんも、かぼちゃエンゼルクラブを読んで、日常の中にちょっとだけ優雅なひとときを取り入れていただけたらと思います。
バックナンバー
| vol.1 | vol.2 | vol.3 | vol.4 | vol.5 | vol.6 | vol.7 | vol.8 | vol.9 | vol.10 |
涼を呼ぶ 夏の風物詩 〜夏になるとおいしい和菓子〜
水ようかん−「・・・肌合が滑らかに、緻密に、しかも半透明に光線を受ける具合は、どう見ても
一個の美術品だ。ことに青味を帯びた練り上げ方は、玉と蝋石 (ろうせき) の雑種のようで、
甚だ見て心持ちがいい。」夏目漱石は『草枕』の中で、ようかんをこう賛美しています。
ようかんには「煉羊羹(ねりようかん)」「水羊羹(みずようかん)」とありますが、夏の間
私たちを楽しませてくれるのは、ひんやり美味しい水ようかんですね。しかし、この「羊羹」とは
何者なのでしょう、気になるのは「羊」という字。ようかんは「羊(ひつじ)」の「羹(あつもの)」
と書きます。ようかんは鎌倉時代に中国から伝わりました。中国で、もともとは羊の肉を煮たスープが
冷めてゼラチン質が固まった煮凝りのこと。日本では禅宗で精進料理に用いられたため、肉ではなく
小豆を使い、葛粉と蒸して作ったものが日本の羊羹の原型だと言われています。ここから芋羊羹やうい
ろうも作られるようになり、江戸時代には、寒天に餡を加えて作る羊羹が大ヒット。明治時代に入るころには、新たに作られた水ようかんも広く親しまれるようになります。水ようかんは新鮮さと素材が勝負。本来は素材の味をつめたい水でいただく"シンプルな贅沢感"いっぱいの涼生菓子なのです。
怪談 飴を買う幽霊の話
昔、飴を売っている小さなお店がありました。そこへ毎晩、青白い顔をした若い女が飴を買いに来ていました。女は日に日に痩せて、声も細くなっていきます。気の毒に思った店の 主人が話しかけても、女は何も答えません。ある晩、店の主人は女の後をこっそりつけていきました。女は墓場のところで消えました。主人が気味悪がっていると、墓場から赤ん坊の 泣き声。そ・・・それも土の中から。飴屋の主人は近所の人を呼んで墓を掘り起こしました。すると、そこには毎晩飴を買いに来ていた女の亡骸・・・そしてその隣には元気な赤ん坊の姿が。 その女はお産間近で亡くなり、埋葬されてから出産していたのでした。死んだ女の魂が毎晩飴を買い、子供を育てていたのです。その後飴屋の主人に引き取られ育てられた赤ん坊は、高名 な僧侶なりました。ラフカディオ・ハーンはこの話を「母の愛は死よりも強し」と結んでいます。ハーンの「怪談」の中には、ただ怖いだけではなく、人間の"心"を強く感じさせる幽霊が多く 登場しますね。日本人の心の深層、情緒、風情を作品に表すのが、日本人以上に日本人らしかった作家ラフカディオ・ハーン。彼が日本の心情文化を愛したからこそ、素晴らしい作品が次々に生み出されたのでしょう。

